ひきこもりの方へのサポート 訪問看護と作業療法
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、社会問題化していると言われているひきこもりについて書いていきます。
ひきこもり状態の方がどのくらいいらっしゃるのか、ご存じでしょうか?
“厚生労働省の定義では、ひきこもりは単一の疾患や障害の概念ではなく、「さまざまな要因によって社会的な参加の場面が狭まり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」とされています。近年、ひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になってきています。内閣府の調査によると、ひきこもりの数は15~39歳では推計54万1千人、40~64歳では推計61万3千人おり、7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めています。”(厚生労働省e-ヘルスネットより引用)
概算ですが、15~64歳の65人に1人はひきこもりになっているということになります。上記の通り、要因も様々であれば、全く家から出られない人、場所や場面は限定されているものの部分的に外出や社会参加をされている人、その人その人でひきこもりの状態、程度も様々です。
私たち訪問看護では制度上、何らかの疾患や障がいのある方を対象に訪問させていただいていますが、その中にはからだやこころ、ほかの人との交流、環境への適応などのしんどさによりひきこもりの状態になっている方もおられます。ひきこもりの状態にある全ての方が訪問看護の対象になるわけではないのですが(ひきこもりは疾患や障がいが要因ではない場合もあるため)、訪問させていただいている方にとって、私たちの訪問が少しでもいい方向に進めるきっかけや力になれたらいいな、と思っています。
昨年末、通りすがりにNPO法人「セーフティネットワークおおさか」という事業所を見つけました。スタッフの方に伺うと、大東市から委託を受けて中高年層の就労等の自立サポート支援をされているとのこと。「8050問題」と言われていますが、自分のことだけでも大変な高齢の親が、現在、将来への不安を抱えながら子への支援を続けなければならないという家庭が増えているようです。そのような状況が改善して自立へ近づいていくことは、本人や家族の負担感やしんどさが軽減するだけでなく、各々が持っている力を発揮しやすくなると社会まだまだ全国各地でというわけではないみたいですが、市町村単位でサポート事業が始まっているようです。各地でこのような事業が広がっていくといいですね。
話を聴かせていただき、私たち訪問看護(特に精神科訪問看護)のことを説明したところ、「まだまだ知られていないしもっと広まるといいのに」と言っていただき、セーフティネットワークおおさかさんが開催している“つどいの広場”というイベントに出演し、訪問看護のこと、ひきこもりの方への支援、作業療法士ができること等について、いろいろと話をさせていただきました。
貴重な機会をご提供いただきましたセーフティネットワークおおさか様ご参加、ご視聴してくださった皆様、に感謝申し上げます。
↓当日配信されていた動画がこちらよりご覧いただけます↓
【中高年のひきこもり】つどいの広場Ⅳ~作業療法士が出来ること~
https://youtu.be/gvLMTXGXOS0 Youtube カウンセラー芸人あゆかわチャンネル
慣れないことで緊張しながらも、
・訪問看護の対象は?
・利用料金は?
・ひきこもり状態で誰とも会いたがらない息子の訪問に来てくれますか?
などのご質問にお答えさせていただきました!
精神科の作業療法についても触れていただきうれしかったです(^^)/
希望や訪問看護ステーション四條畷支所
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℡:072-831-7302(9時~18時) meil:kibouya-nawate@hopemillion.com